良いデザインを求められているのは当然のことですが、
実は、我々の仕事はそれだけではありません。
自分で知らず知らずのうちに、クライアントを不安にさせたり、
場合によっては、失望させてしまっていることがあるようです。
担当者に不安を抱かせていませんか?
デザインはビジネスの上に成り立っている以上、
クライアントからの発注に対し、責任を負わなければならない。
それには、自分を選んでくれた人が後悔や不安を抱かないために
最善を尽くす必要があると思います。
ビジネス経験の少ないデザイナーにはその意識が無い人が多く、
納得のいくデザインを仕上げる以外の部分で、クライアントを不安にさせたり
していること、ありませんか?
当然これらの行為が、次の発注の妨げになったりすることもあります。
組織に属しているときは、その「盾」になってくれるのが営業担当者だったりします。
「あのデザイナー、ちょっとどうなの?合わないから変えて欲しい」
自分の知らないところで、こういう話があったりすることもあります。
営業が秘密裏にうまく対応してくれている場合もあるんです。
せっかく頑張って仕事をしていて、余計なところで足を引っ張られるのって
無駄だと思いませんか?
予定通りに進行しないときの対応
まあこの仕事していて予定通りに進行したコトってあるのかな?
というくらい予定どおり進行しませんよね(笑う)。
自分がどれだけスケジュールを守っても、
・クライアントからの返事が来ない。
・途中で内容の変更が尋常ではないくらい入る。
・スケジュールが途中からタイトになった。
・他のスタッフ(カメラマンなど)の都合によるスケジュール変更。
デザインに限らず、仕事にはこういったことは日常茶飯事。
当然我々も真摯に対応しなくてはいけません。
だって、無事にいいデザインを納品しないといけないですからね。
問題は、こういった予定外のことが起こった時の
デザイナーの対応が、クライアントからの評価を相当左右しているそうです。
不満タラタラ。間に合いませんよ!とか言ってません?
突然の連絡で、コレやってませんか?
クライアントは、むちゃな要求をしてくることもしばしば。
もちろんデザイナーにブチブチ言われるだろうなあ、と想定済みで
連絡を入れてきているはずです。
特にスケジュールに関しては、担当者が原因でないことも多いのですが、
無理!とか簡単に言ってませんか?
担当者は担当者で、社内で戦ってくれたりしています。(そうでない人もいますけどね)
我々に助けて欲しいんです。
彼らには、プロジェクトを進行させないといけな使命があります。
だから「間に合いませんよ」と言うにも、
言い方を考えた方が良いという話を聞きました。
我々が突き放してしまったら、もう後がない状況なコトが多いそうです。
自分では意識してなくても、ブツブツ文句言う人もいるそうです。
反論するときこそ、心を穏やかに、
「分かりました」
「巻きで作業して、なんとかします」
と、快い返事ができればベストですが、
勿論、無理なことにはしっかりと言わないといけません。
「ちょっと時間的に厳しいですね。でもそれならこうしたらどうでしょう?」
みたいな3つめの道を提示できるかが勝負ですね。
大事だそうです。こういう些細なこと。
ギャラをどんどん上げてくる。お金の話ばかりする。
いました。私の周りにも。
途中で作業が増えた。思いの外大変だった。納期が縮まった。
理由は様々でしょうが、これを請求時に値上げ交渉を必ずしてくるデザイナーもいます。
勿論主張することはとっても大切のことだと思います。
泣き寝入りは、今後のことも考えるとよろしくない。
「他の仕事でフォローするからさあ」と言って、フォロー無い場合も多いですから。
要は、タイミングの問題なんです。
請求時や、終わってから言うから駄目なんです。
言うなら、値段を上げてもらわないと無理!と判断した時点で言うこと。
あまりしゃべらない
これはしゃべるのが苦手なデザイナー。
「腕が良いのはわかるんだけど、あの人と仕事をしていると、どんどん不安になる」
と、あるクライアントは言ってました。
進行中に、担当者がデザインについて色々と疑問を持って質問したり、
意見を聞いても、考え込んで何も話さないというデザイナーの話を聞きました。
そんな彼に逆に気を遣うそうです。
「なんでこっちが気を遣ってはなさないといけないのよ」
おっしゃるとおりです。
あるとき、その彼とクライアントとの会食の時に会うことがありました。
「キミは口数少ないって皆言っているけど、仕事の時もそうなの?」
すると、しばらく考え込んで
「自分は上手く話ができませんが、その分デザイナーとしては優秀なので問題ありません」
・・・。たいしたことないですよ、デザインも。実際。
結局、客観的に自分を見れていないし、
なにか勘違いしていることに自分が気付いていないことが大問題ですね。
彼の場合はフリーでは無かったので、ああなった責任は同僚たちにもあると思います。
フリーだったら飯、食えないでしょ。あれじゃ。
見積もり、請求書が遅い。
結構担当者からするとストレスだそうです。
自分もコレに関しては、心当たりがあります。
ついついポストに行くの忘れてしまうんですよね。
ここ数年はちゃんと自分の中で請求書を作る日を決めて作業するようにしています。
まとめ
デザインの仕事以外の部分が、
担当者に不安を与えたりしていることって以外に多いそうです。
デザイナーといえども、そういうことにも気を遣って仕事をしなくてはいけません。
本業以外の部分で、クライアントに嫌な気分をさせるのって、ばかばかしくないですか?
あなたは、知らず知らずのうちに、何かしでかしていませんか?