我々が一番恐れなければいけない病気、マンネリ病。
本人が気づかぬうちにかかっている恐ろしい病気、それがマンネリ病。
忙しいときなど、ついつい今まで使い慣れている書体を無意識に使い続けたり、
同じような配色をしたりしていませんか?
マンネリと思われたら、それはもう赤信号。
マンネリにも、良いマンネリ、悪いマンネリがあるのではないか?
という議論で先日も酒を酌み交わしておりましたが、結論から言うと、
良いマンネリなんてない!ということになりました。
A氏曰く、その人の特長というモノがあるわけだから、それは良いマンネリではない?
という意見です。
確かにそういう部分はあるし、大事だと思いますが、それをマンネリとは言いません。
個性というのではないでしょうか?
マンネリとは、思考停止状態で作業するとき、無意識で作業してしまうとき、
時間がない中で、なんとか形を作り上げるときになりがちだと思います。
そう、デザインがただの作業と化しているときに起こる病気なんです。
マンネリ?と思われたら、クライアントはそのデザインのテイストに飽きが来ている
ということです。
「またこれか」とは言わないまでも、
「この色使い、Dさんぽいですよね?」
とか
「この書体お好きなんですね」
とか言われたら、もうアウトです。
クライアントはもう飽きています。そのデザインに。
飽きられるとどうなるかはおわかりだと思います。
自分では意識していなくとも、マンネリ病は襲ってきます。
それを防ぐにのは、自分の意思の力しかありません。
ではどうすれば良いのでしょう?
今まで使ったことのない書体、色を使うようにする。
同じクライアントの仕事の時は、特に意識して
違う書体や色を必ず使うように自分に課題を与えるようにしています。
また、上記にもあるようにマンネリになるときは、思考停止や、時間がないときなど
デザインが作業と化している場合が多いと思うので、
少しでもモチベーションを上げるようにして、デザインをすることをお薦めします。
プロでなくても、その辺は見る人が見ればすぐに慣れで仕事をしているかは
伝わってしまうものなんです。
仕事が落ち着いてしまったときは逆にチャンス!
仕事が落ち着いちゃうと不安になるのは、フリーランスの職業病ですが、
頭の中をリセットして、創作意欲をギンギンにもり立てて臨戦状態に持っていく
為の時間と考えれば、時間を有意義に使えます。
自分は先日、仕事でスウェーデンに行ってきました。
ここ数年で一番感性に刺激を受けたと言っても過言ではありません。
今まで何をやっていたんだろうと思ってしまうくらい、感銘を受けました。
海外の人は、実は日本のデザインってあまり認めていないって知ってましたか?
もちろん日本の文化や芸術の話ではなく、グラフィックやWEBのデザインのことです。
そう言っている意味が体感できました。
少なくとも、今臨戦態勢に入っているので、良いものができそうな気がします。
マンネリは百害あって一利無し。
デザインに関して言えば、一つも良いことはありません。
自分の経験から言うと、特に定期モノの案件がコンペになるときなどは
デザインなどのマンネリが原因です。
勿論マンネリ以外の原因の場合もあるとは思いますが、
マンネリは自分次第で防ぐことができますから。
なんとか頑張ってマンネリだけは避けるようにしましょう!
では!